くらしを支える「国の基本ルール」、
法律の視点から読み解く。
日々ニュースになる様々な政策や制度改革には、必ず根拠となる法律が存在します。各法律が「なぜ作られたのか」「いま何が課題で見直されているのか」を分かりやすく解説し、関連する政策を逆引きできます。
健康保険法・高齢者医療確保法(健康保険法・高齢者の医療の確保に関する法律)
誰でもいつでも病院で治療を受けられる『国民皆保険』と窓口負担のルール
労働者およびその被扶養者の業務外の病気、ケガ、死亡、出産に対して医療給付や手当金を支給する法律。また、高齢者の医療を社会全体で支えるため、75歳以上の後期高齢者医療制度や窓口自己負担割合(1割・2割・3割)を定めています。
所得税法
個人の1年間の所得(もうけ)に税金をかける基本ルール
個人が1年間に得た所得(給与、事業、配当、不動産など)に対して税率を適用し、税額を計算・納税するための基本法。所得の多い人ほど高い税率を負担する累進課税と、生活実態に応じた各種控除(基礎控除、配偶者控除、扶養控除など)が規定されています。
学校教育法
幼稚園から小・中・高・大学まで、日本の学校制度の根幹を定めた基本法
憲法および教育基本法に基づき、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、高等専門学校など、学校教育の全体系、教育目標、修業年限、教員の資格や校長職務を体系的に定めた法律です。
災害対策基本法(災対法(災害対策基本法))
地震・台風などの災害から国民の生命・身体・財産を守る総合的な防災規範
国土並びに国民の生命、身体及び財産を災害から保護するため、防災に関する組織体制、防災計画、災害予防、応急対策、復旧・復興に至る総合的な枠組みを確立する。 大雨・台風時の「避難指示(警戒レベル4)」や「緊急安全確保(レベル5)」の発令、学校や公民館などの指定避難所の開設、ハザードマップの公表など、命を守る防災行動の基準です。
刑法・セキュリティクリアランス法(刑法 / 経済安保情報保護法)
社会の治安を保ち犯罪を処罰する規範と、国の最先端技術・経済機密を守る新法
国民の生命・身体・財産を犯罪から保護するための刑事罰体系を確立するとともに、国の安全保障や産業競争力に関わる重大な機密情報の漏えいを防ぎ、同盟国等との円滑な国際共同開発を推進する。 治安の維持、性被害や特殊詐欺・闇バイト等の犯罪被害防止、そして最先端技術や重要インフラを守ることで国民生活の安全を担保しています。
道路交通法(道路交通法(道交法))
道路における危険を防止し、安全で円滑な交通を守る交通社会の基本ルール
自動車、バイク、自転車、歩行者などの道路における通行区分、運転免許制度、速度制限、飲酒運転の禁止、交通違反に対する行政処分(反則金・点数制度)および刑事罰を総合的に定めた法律です。
デジタル社会形成基本法・マイナンバー法(デジタル基本法 / マイナンバー法)
行政手続きのオンライン化やマイナンバーを活用した便利で効率的な社会を目指す法律
全ての国民がIT・デジタル技術の恩恵を最大限享受できる社会を形成し、行政手続の簡素化・効率化、国民の利便性向上、公平・公正な社会保障と税制の基盤を確立する。 マイナンバーカードによる本人確認、健康保険証や運転免許証との一体化、住民票等のコンビニ交付、確定申告(e-Tax)の自動入力、公金受取口座への迅速な給付金振込など、行政サービスのデジタル化の基盤となっています。
電気通信事業法・情報流通プラットフォーム法(電気通信事業法 / 情プラ法)
通信インフラの安定供給と、SNS上の誹謗中傷・偽情報から利用者を守る法律
電気通信事業の公正な競争と円滑な提供を確保し、利用者の利益を保護するとともに、インターネット上の権利侵害・誹謗中傷・偽情報に対する迅速・適正な対処を促進する。 スマートフォンの通話・データ通信や家庭の光回線が安定的かつ適正な料金で提供されるよう担保し、通信の秘密を守るとともに、SNS上での名誉毀損やプライバシー侵害、詐欺広告などの被害から迅速に救済を受ける権利を守っています。
労働基準法(労働基準法(労基法))
働く人の命と健康を守るための、労働条件の最低基準を定めた法律
日本における労働条件の最低基準を定めた労働法の基本法。1日8時間・週40時間の法定労働時間、時間外労働(残業)の上限規制(36協定)、有給休暇の付与義務、解雇予告、最低賃金の遵守などを事業主に義務付けています。
電波法(電波法(周波数オークション・5G))
国民共有の財産である電波の公平かつ効率的な利用を確保する基本ルール
電波の公平且つ能率的な利用を確保することによって、公共の福祉を増進する。 スマートフォン、Wi-Fi、テレビ・ラジオ放送、航空・海上レーダー、救急・消防無線など、国民共有の限られた公共財である電波が混信・妨害されることなく安全かつ快適に使えるよう規律しています。
医薬品医療機器等法(薬機法)(薬機法(旧薬事法))
医薬品や医療機器の安全性・有効性を確保し、偽薬や誇大広告を取り締まる法律
医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の品質、有効性及び安全性を確保し、保健衛生の向上を図る。 処方薬や市販薬(ドラッグストアの薬)、コンタクトレンズや医療機器、オンライン診療後の薬の配送、電子処方箋の受け取りなど、医療・服薬の安全を守る基本法です。
地球温暖化対策推進法・GX推進法(温対法 / GX推進法)
2050年カーボンニュートラル実現に向け、社会全体の脱炭素移行を加速する法律
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、温室効果ガス排出抑制と産業競争力強化・経済成長を同時に達成するグリーントランスフォーメーション(GX)を推進する。 企業の脱炭素製品(EV、省エネ家電、エコ住宅、グリーン鉄鋼)の開発普及、炭素排出コストを通じた製品価格への影響、省エネ補助金など国民生活と産業構造全体に関わります。
農地法・食料・農業・農村基本法(農地法 / 食料農業農村基本法)
国民への食料の安定供給と、かけがえのない農地を荒廃や買占めから守る法律
農地の売買、賃貸、他用途への転用を厳格に規制する『農地法』と、国の農業政策の理念を定める『食料・農業・農村基本法』。2024年の基本法改正により、食料自給率の向上に加え『食料安全保障の確立』が国の基本責務として法制化されました。
再エネ特措法(再生可能エネルギー特別措置法(FIT/FIP法))
太陽光や風力など再生可能エネルギー電気の買い取りを義務付け普及を図る法律
再生可能エネルギー電気の利用を促進し、温室効果ガスの排出削減と我が国のエネルギー自給率向上を図る。 毎月の電気料金に加算される「再エネ賦課金」や、住宅・工場の屋根への太陽光パネル設置、地域での風力・バイオマス・地熱発電事業に直接関係しています。
地域公共交通活性化再生法(地域交通再生法 / 道路運送法)
赤字ローカル鉄道やバス路線の再構築、ライドシェア解禁など移動の足を維持する法律
持続可能な地域公共交通ネットワークを再構築し、住民の移動の権利を確保するとともに、安全で利便性の高い道路運送・鉄道事業の健全な発達を図る。 地方の路線バスやローカル鉄道の維持・バス(BRT)転換、無人自動運転移動サービスの普及、タクシーの運賃制度、物流トラックの安定輸送に関わっています。
自衛隊法
日本の平和と独立を守り、国の安全を保つための自衛隊の組織・行動ルール
自衛隊の任務、組織、編成、自衛官の身分・服務規律、防衛出動、治安出動、災害派遣、米軍等との共同行動、武器使用の権限と手続きなどを定めた我が国の安全保障・防衛法制の中核法律です。
電気事業法・原子力基本法(電気事業法 / 原子力基本法 / GX脱炭素電源法)
電力の安定供給と原発の安全利用、脱炭素エネルギーへの移行を両立させる枠組み
電気の安定供給を確保し、電気事業の健全な発達を図るとともに、エネルギーの安定供給とカーボンニュートラルの両立に向け、原子力を含む脱炭素電源の安全かつ持続的な活用を規律する。 家庭や企業の電気料金の安定、真夏・真冬の電力ひっ迫時の停電防止、そして将来にわたるクリーンで安価な脱炭素エネルギーの安定確保に直結しています。
民法(親族・相続編)(民法(家族法・親族法・相続法))
結婚、離婚、親子、養育費、遺産相続など、家族生活の基本ルール
私法の基本法である民法のうち、婚姻、離婚、親子関係、親権、扶養、遺産相続、遺言などを定めた編。個人の尊厳と両性の本質的平等を基本理念とし、2024年の離婚後共同親権導入や、嫡出推定の見直しなど、家族観の変化に伴う大規模な法改正が続いています。
金融商品取引法(金融商品取引法(金商法))
投資家を保護し、株や投資信託の公正な取引と市場の透明性を確保する法律
有価証券の発行及び金融商品取引等を公正にし、投資者を保護するとともに、金融機能の円滑化と国民経済の健全な発展に寄与する。 NISAやiDeCoを通じて購入する株式・投資信託の正確な情報開示や、不正な相場操縦・インサイダー取引・詐欺的な投資勧誘から個人の資産形成を守る土台となっています。
独占禁止法(私的独占禁止法(独禁法))
公正かつ自由な競争を守り、企業の談合や独占的支配を防ぐ市場の基本法
市場における自由かつ公正な競争を促進し、事業者の創意工夫を発揮させるとともに、一般消費者の利益を確保し、国民経済の民主的かつ健全な発達を促進する。 カルテル・価格談合や、巨大企業による不当な囲い込み・寡占を防ぎ、消費者が多様な選択肢から適正な価格で良質な商品やデジタルサービスを選べる競争環境を守っています。
育児・介護休業法(育児介護休業法)
仕事と子育て・家族の介護を両立し、離職を防ぐための休業・給付ルール
労働者が子育てや家族の介護のために仕事を辞めることなく、働き続けられるよう支援する法律。子どもが原則1歳(最長2歳)に達するまでの育児休業、産後パパ育休(出生時育児休業)、短時間勤務制度、残業免除などを企業に義務付けています。
雇用保険法・労働者派遣法(雇用保険法 / 労働者派遣法)
失業手当・育休給付やリスキリング支援と、派遣労働者の待遇改善を支える労働法
労働者が失業した場合や育児・介護により休業する場合の生活の安定と就職の促進を図るとともに、派遣労働者の保護と適正な雇用管理を推進する。 失業手当(基本手当)、育児休業給付金(実質手取り10割化)、スキルアップ時の教育訓練給付金(リスキリング最大8割補助)、派遣労働者の同一労働同一賃金など、働く人のセーフティネットの根幹です。
出入国管理及び難民認定法(入管法(出入国管理法))
外国人の入国・在留資格の審査と公正な管理、難民認定の手続きを定めた法律
本邦に入国・在留するすべての外国人の出入国手続き、在留資格(就労、留学、家族滞在、特定技能等)の審査、不法滞在者に対する退去強制手続き、人道的な難民該当性の認定手続きを総合的に定めた法律です。
循環型社会形成推進基本法・プラ資源循環法(循環基本法 / プラスチック資源循環促進法)
ゴミを減らしリサイクルを徹底し、持続可能な資源循環型社会をつくるための環境規範
天然資源の消費を抑制し環境への負荷ができる限り低減される循環型社会を形成し、プラスチックをはじめとする製品の設計から廃棄までの包括的な資源循環を推進する。 ごみの分別回収、コンビニの使い捨てスプーン有料化、ホテルのアメニティ削減、ペットボトルリサイクル、有機フッ素化合物(PFAS)から守られた安全な水道水に関係しています。
著作権法
小説、音楽、アニメ、プログラムなどの創作物を守り、文化の発展を促す法律
著作物(思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術または音楽の範囲に属するもの)並びに実演、レコード、放送等に関する著作者の権利(著作権・著作者人格権)および著作隣接権を保護し、文化の発展に寄与することを目的とする法律です。
こども基本法
子どもの権利を守り、子どもの最善の利益を第一に考えた政策推進を義務付ける基本法
日本国憲法及び児童の権利に関する条約の精神にのっとり、全てのこどもが将来にわたって幸福な生活を送ることができる社会の実現を目指し、こども施策を総合的かつ一体的に推進する。 子どもの貧困、いじめ、不登校、ヤングケアラー、虐待などの問題に対し、子どもの最善の利益を優先し、政策決定の場で子ども・若者自身の意見を聴取・反映させる土台となっています。
フリーランス新法・下請法(フリーランス保護法 / 下請法)
個人事業主や中小受託企業を買い叩きや未払いから守る取引適正化ルール
個人として受託するフリーランス(特定受託事業者)や下請中小企業に対し、発注事業者による優越的地位の濫用や不当な取引制限を是正し、取引条件の適正化と安定した就業環境を整備する。 ITエンジニア、デザイナー、配送員、アニメ・イラストレーター、中小受託工場などが、不当な買いたたき、報酬の未払い・減額、一方的な仕様変更を強いられず、正当な対価を受け取れるよう守っています。
介護保険法
加齢に伴う要介護状態を社会全体で支える、40歳以上が加入する介護の社会保険
40歳以上の国民が保険料を納付し、要介護・要支援認定を受けた際に、デイサービス、訪問介護、特別養護老人ホーム等のサービスを原則1〜3割の自己負担で利用できる公的保険制度を定めた法律です。
母子保健法・成育基本法(母子保健法 / 成育基本法)
母子健康手帳の交付、妊婦健診、不妊治療から小児医療までを切れ目なく支える法制度
母性並びに乳幼児の健康の保持及び増進を図るとともに、成育医療等の提供を切れ目なく推進し、次代を担う子どもが健やかに生まれ育つ環境を確立する。 母子健康手帳の交付、妊婦健診費用の公費助成、不妊治療の保険適用、産後ケア事業の利用、無痛分娩の安全性確保など、妊娠・出産・育児の全過程を支えています。
気候変動適応法
地球温暖化による猛暑・豪雨などの被害を最小限に食い止めるための法律
温室効果ガスを減らす『緩和』と並び、すでに起きている気候変動の影響による被害を回避・軽減する『適応』を法制化した法律。熱中症特別警戒情報(WBGT35以上)の発表や、自治体による指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)の指定義務などを定めています。
区分所有法・マンション建替え円滑化法(区分所有法 / マンション建替え法)
分譲マンションの権利関係、管理ルール、老朽化に伴う建替え合意を規律する法律
区分所有建物(分譲マンション等)の所有関係、敷地利用権、管理規約、建替え等の合意形成ルールを定め、共同住宅の適正な維持管理と再生を円滑にする。 全国約700万戸の分譲マンションに住む約1,500万人の住民の生活基盤であり、管理費・修繕積立金、共用部分の改修、ペット飼育ルール、将来の建替えの合意形成を規律します。
厚生年金保険法
会社員・公務員が加入し、老後や万一の障害・遺族に手厚い給付を行う年金法
会社や工場などの事業所に勤務する労働者を対象に、高齢、障害、死亡について保険給付を行う法律。国民年金(基礎年金)に上乗せされる『2階部分』の年金制度であり、保険料は事業主と労働者が折半(50%ずつ)負担します。
消費税法(消費税法(インボイス制度))
買い物やサービスにかかる間接税であり、社会保障財源を支える基幹税法
消費一般に広く公平に課税し、年金・医療・介護・少子化対策からなる社会保障4経費の安定的財源を確保するとともに、適正な税務執行を図る。 買い物やサービス利用時に10%(飲食料品等は軽減税率8%)を負担する身近な税制であり、集められた税金は毎年の社会保障給付費(年金・医療など)の基幹財源として還元されています。
障害者総合支援法・障害者雇用促進法(障害者総合支援法 / 障害者雇用促進法)
障がいのある方の地域生活支援と、企業による法定雇用率達成を促す共生社会の土台
障害の有無にかかわらず、全ての国民が相互に人格と個性を尊重し合い共生する社会を実現するため、自立した日常生活・社会生活の総合支援と、能力に応じた就業機会の確保を推進する。 障がいのある方への訪問介護や就労継続支援(A型・B型)、バリアフリー施設の整備、企業における障がい者雇用率など、包摂的な社会生活と経済的自立を支える基盤です。
地方自治法
都道府県や市町村の統治構造、議会、住民の権利と国との関係を定める基本規範
地方自治の本旨に基いて、地方公共団体の区分並びに地方公共団体の組織及び運営に関する事項の大綱を定め、地方公共団体の健全な発達を保障する。 都道府県や市区町村による住民サービスの提供、地方議会による条例・予算の決定、ふるさと納税、防災対応など、最も身近な自治制度の根幹を定めています。
会社法(会社法(企業統治・ガバナンス))
株式会社の設立、運営、株主総会、役員の責任などを定める企業活動の根本規範
株式会社をはじめとする企業の設立、組織、運営及び管理について定め、企業の健全な事業活動と取引の安全、株主・債権者・従業員等の利害調整を図る。 企業の株主総会への参加、配当の受け取り、会社の意思決定の透明性、不祥事の防止など、私たちが働く会社や投資先の企業統治(ガバナンス)の根幹を支えています。
感染症法・予防接種法(感染症法 / 予防接種法)
新興感染症のまん延防止、病床確保、ワクチン接種体制を迅速に整える衛生規範
感染症の発生及びまん延を予防し、公衆衛生の向上及び増進を図るとともに、感染症患者に対する適正かつ人権に配慮した医療を提供し、定期予防接種により国民の健康を守る。 インフルエンザや新型コロナ、麻しん、HPV等の予防接種の公費助成や接種体制、発熱外来の受診、パンデミック発生時の外出自粛・医療提供体制の確保に直結しています。
個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)
個人のプライバシーと権利を守りつつ、デジタルの適正なデータ活用を両立する法律
個人情報の適正な取扱いに関し、基本理念および国・自治体の責務、事業者が遵守すべき義務を定めた法律。本人の同意なき目的外利用や第三者提供の原則禁止、漏えい時の報告義務、安全管理措置、開示・利用停止請求権などを規定しています。
公職選挙法(公職選挙法(公選法))
衆参議員や地方議員、首長を選ぶ選挙の公平・公正とルールを定めた基本法
国会議員、地方自治体の長および議員を選挙する際の有権者の選挙権・被選挙権、選挙運動の方法、ポスター掲示場、期日前投票、政見放送、買収などの不正行為に対する厳罰(連座制・公民権停止)を包括的に定めた法律です。
国民保護法・重要土地等調査法(国民保護法 / 重要土地調査法)
ミサイル攻撃や有事における住民避難と、自衛隊基地や国境離島周辺の安全確保法
武力攻撃事態等から国民の生命、身体及び財産を保護するとともに、自衛隊施設等の重要施設や国境離島の機能を阻害する土地等の不当利用を防止する。 弾道ミサイル発射時のJアラート(全国瞬時警報システム)による緊急避難呼びかけや、地下鉄駅舎など指定緊急避難施設(地下シェルター)への避難訓練などに関わります。
児童手当法・子ども・子育て支援法(児童手当法 / 子ども・子育て支援法)
子どもの健やかな成長と子育て世帯の経済的負担を軽減する根拠法
児童を養育する保護者に現金を支給する児童手当制度と、保育所・認定こども園の確保、幼児教育・保育の無償化、地域子育て支援を総合的に推進する根拠法。2024年法改正で高校生までの支給延長と所得制限撤廃が実現しました。
観光立国推進基本法・IR推進法(観光立国基本法 / IR整備法(カジノ法))
インバウンドによる地域活性化と、カジノを含む統合型リゾートの整備基準を定める法律
観光立国の実現に向けた総合的な施策を推進し、地域経済の活性化と国際相互理解を増進するとともに、国際競争力の高い統合型リゾート(IR)の適正な整備を図る。 観光地における混雑緩和やマナー向上、自治体ごとの宿泊税(ホテル税)の徴収、外国人観光客と住民の共生など、身近な地域社会の持続可能性に直結しています。
国民年金法(国民年金法(基礎年金))
日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人をカバーする『国民皆年金』の土台
日本国内に住所を有する20歳以上60歳未満のすべての人が加入する公的年金制度の根拠法。自営業者、学生、無職、会社員も含め、全国民共通の『老齢基礎年金』『障害基礎年金』『遺族基礎年金』の受給資格と保険料納付義務を定めています。
消費者契約法・特定商取引法(消費者契約法 / 特定商取引法(特商法))
ウソやだまし、悪質なネット通販・勧誘トラブルから消費者を守る法律
事業者と消費者との間の情報の質・量および交渉力の格差を考慮し、不当な勧誘(不実告知、断片的判断の提供、困惑等)による契約の取消権や、消費者に一方的に不利益な条項の無効を定めた法律。特定商取引法とともにクーリング・オフやステマ規制の根拠となっています。
消防法(消防法(救急搬送体制・トリアージ))
火災の予防・消火と、119番による救急搬送体制を支える国民生活の命綱
火災を予防・警戒・鎮圧し、地震等の災害による被害を軽減するとともに、火災又は救急業務によって国民の生命、身体及び財産を保護する。 119番通報による救急車の出動、自宅火災警報器の設置、ビル・マンションの消防設備点検、救急相談センター(#7119)の利用など、命に直結する公的セーフティネットです。
生活保護法
すべての国民に「健康で文化的な最低限度の生活」を保障する最後のセーフティネット
憲法第25条の理念に基づき、生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的とする法律です。
民事訴訟法(裁判IT化法)(民事訴訟法 / 裁判IT化法)
国民が金銭や契約などの紛争を公正・迅速に裁判所で解決するための手続き法
民事紛争に関する公正かつ迅速な裁判手続を定め、私権の適切な保護と法秩序の維持を図る。 金銭トラブル、契約違反、交通事故の損害賠償、ネットトラブルの損害賠償請求など、市民が法的紛争を公正・円滑に解決するためのルールを定めています。
借地借家法
家や土地を借りる人の生活を守り、不当な追い出しや値上げを防ぐ法律
建物の所有を目的とする土地の賃貸借(借地)および建物の賃貸借(借家)に関する権利関係を定めた特別法。立場が弱くなりがちな賃借人(借り手)を保護するため、家主側からの正当事由のない更新拒絶を禁止する普通借家契約や、定期借家制度などを規定しています。
政治資金規正法
政治活動の公明・公正を確保するため、政治資金の収支公開と授受を制限する法律
政党や政治団体、政治家が扱う資金の流れを国民の前に公開させ、寄附やパーティー券購入について上限規制や罰則を設ける法律。政治の腐敗を防止し、民主主義の健全な発達を期することを目的としています。
不当寄附勧誘防止法・ストーカー規制法(不当寄附勧誘防止法 / ストーカー規制法)
悪質な宗教的献金被害の救済と、つきまといやGPS監視などのストーカーから命を守る法律
法人等による不当な寄附の勧誘を禁止し寄附者の保護を図るとともに、ストーカー行為その他のつきまとい等を規制し個人の身体の安全と平穏な生活を守る。 旧統一教会問題を受けた悪質な献金被害や霊感商法からの救済、GPSやSNSを悪用したつきまとい・監視行為からの迅速な被害保護を定めています。
不動産登記法・相続土地国庫帰属法(不動産登記法 / 相続土地国庫帰属法)
土地や建物の持ち主を公に記録し、所有者不明土地の発生を防ぐ法律
不動産の物理的状況と権利関係(所有権、抵当権等)を法務局の登記簿に記録し一般に公開する法律。九州本島を超える面積に達した『所有者不明土地』問題を解決するため、2024年4月から相続登記が法的に義務化され、不要な土地を国に引き渡す制度が創設されました。
空家等対策の推進に関する特別措置法(空家等対策特別措置法(空き家特措法))
放置された危険な空き家の撤去を促し、地域の安全と景観を守る特別法
全国で増え続ける放置空き家の倒壊、火災、衛生悪化を防止するための法律。倒壊寸前の『特定空家』に加え、放置すれば危険になる『管理不全空家』について、自治体が勧告を行うことで住宅用地特例(固定資産税の6分の1減額措置)を解除できる仕組みを定めています。
最低賃金法(最低賃金法(最賃法))
働く人に支払わなければならない時給の最低限度を定め、ワーキングプアを防ぐ法律
事業主が労働者に支払わなければならない賃金の最低額を国・自治体が決定する法律。雇用形態(正社員・パート・アルバイト等)を問わずすべての労働者に適用され、最低賃金未満の金額で契約した合意は法的に無効とされ処罰されます。