地域・環境法改正成立・順次施行中---

クマ被害急増と「指定管理鳥獣」追加・市街地銃猟要件緩和

人里に出没するクマの脅威。国の補助対象『指定管理鳥獣』へ追加し、市街地での猟銃使用ルールを緩和

施行時期: 2024年〜2025年順次施行(鳥獣保護管理法改正)

3

これだけ押さえる!3つのポイント

  • 1
    全国でクマ(ヒグマ・ツキノワグマ)の人身被害や住宅街・学校周辺への出没が過去最多を記録したことを受け、鳥獣保護管理法を改正
  • 2
    クマを国の交付金で捕獲や生息数管理を財政支援できる「指定管理鳥獣」に追加し、都道府県による計画的捕獲を強化
  • 3
    市街地や住宅街にクマが侵入した際、周囲の安全を確保した上で警察官の職権指示等により麻酔銃やライフル猟銃の発砲を可能とする特例を新設
政策の背景とねらい

2023年度のクマによる人的被害は死傷者219人と統計開始以来最悪となりました。中山間地域の過疎化と耕作放棄地の拡大により人里と奥山を隔てる『里山』が消滅し、人や車の音に慣れた『新世代クマ』が市街地に定着する事態が発生。現行法では住宅街での銃器使用が原則禁止だったため、現場の警察官やハンターが対応に苦慮していました。

4つの主な注目ポイント

ひと目でわかる重要ポイント
国の財政支援・交付金対象化
指定管理鳥獣への追加
国の財政支援・交付金対象化
これまで: シカ・イノシシのみが対象(クマは国の交付金支援の枠外)
ヒグマ・ツキノワグマを指定管理鳥獣に追加し、捕獲費用を国が財政支援
市街地での限定的発砲解禁
市街地・住宅街での銃猟要件
市街地での限定的発砲解禁
これまで: 市街地や住宅密集地での銃器発射は鳥獣保護法・銃刀法で全面禁止
建物内や周囲の安全を確保し、警察官の指示下で限定的に発砲を許可
ハンターの処遇改善・免責
捕獲の担い手(ハンター)の育成・処遇
ハンターの処遇改善・免責
これまで: ボランティア的な日当と高額な自己責任賠償リスク
自治体による捕獲手当の引き上げや公務災害補償・法的免責の整備

両論の整理(メリットと検討課題)

フラットに両論併記

どちらか一方を正解と決めつけず、どんな意見や論点があるのかを市民目線でまとめました。

期待・推進側の主な視点2つの視点
被害地域の住民・自治体首長・全国知事会

「街中に入り込んだ狂暴な個体を迅速に駆除し、市民の命を守る」

大日本猟友会

「市民を守るために発砲した猟師が免許取り消しや過失責任を問われる理不尽をなくす」

期待される主な効果法改正・駆除強化を支持する立場(人命第一と地域防衛)
慎重・検討課題の主な視点2つの視点
治安法曹・市民有志

「コンクリートやアスファルトで弾丸が跳ね返り、近隣住民や建物に当たる二次被害の危険」

野生動物保護団体・生態系学者

「人を恐れない新世代クマの駆除だけでなく、森林管理やゴミ・果樹放置の根本対策が必要」

主な検討課題・論点銃猟緩和に慎重・懸念を持つ立場(跳弾事故と生態系)
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