環境・産業自主回収推進・EU規制追従検討中---

衣類・ファストファッションの大量廃棄規制と繊維リサイクル義務化

年間約50万トンの服がゴミに。売れ残り新品の焼却廃棄禁止と繊維リサイクル法制化

施行時期: 2024年〜2026年環境省・経産省繊維循環ビジョン推進中

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これだけ押さえる!3つのポイント

  • 1
    日本国内で年間約80万トンが供給され、うち約50万トンが焼却・埋め立て処分されている「衣服の大量廃棄・ファストファッション問題」に対し、売れ残り新品衣類の廃棄禁止や繊維リサイクルの義務化を検討
  • 2
    欧州連合(EU)が先行して導入した「売れ残り衣料の廃棄禁止規則(ESPR)」や「拡大生産者責任(EPR➔ 回収・再商品化費用のアパレル負担)」をモデルに日本版法制の構築を進める
  • 3
    服から服への水平リサイクル技術の確立と環境負荷削減を狙う一方、衣類価格の上昇やアパレル企業のサプライチェーン管理コスト増大が議論
政策の背景とねらい

大量生産・大量消費・大量廃棄を特徴とするファストファッションの普及により、衣類の単価は大幅に低下した一方、日本国内で手放される衣服の約6割以上がリサイクルされず一般ゴミとして焼却されています。製造時の膨大なCO2排出や水資源消費、合成繊維による海洋マイクロプラスチック汚染が世界的な批判を浴びています。EUが2024年にエコデザイン規則(ESPR)で売れ残り衣料の廃棄禁止を採択したことを受け、日本でも環境省・経産省の合同小委員会で法制化を含む繊維サーキュラーエコノミーの推進が急ピッチで進んでいます。

4つの主な注目ポイント

ひと目でわかる重要ポイント
年50万トン廃棄
年間衣服廃棄量(焼却・埋立)
約50万トン(供給80万トンの過半数)
ファストファッションによる大量消費・大量廃棄
製造時の莫大なCO2排出と水資源浪費を抑制
新品廃棄の禁止
売れ残り新品衣料の廃棄禁止
禁止化(EUエコデザイン規則モデル)
ブランド価値維持のため新品を公然と焼却
再販や寄付を義務付け無駄な廃棄をゼロへ
生産者回収義務
拡大生産者責任(EPR制度の導入)
負担義務化(回収・リサイクル費用)
捨てられた服の処分コストは税金(自治体)任せ
アパレル企業自らが回収の責任を負う
水平リサイクル
ケミカルリサイクル(水平循環)
循環型(服から服へ完全再生)
混ざった繊維を分けられず雑巾や固形燃料化
ポリエステルを分子レベルで分解し新品服へ

両論の整理(メリットと検討課題)

フラットに両論併記

どちらか一方を正解と決めつけず、どんな意見や論点があるのかを市民目線でまとめました。

期待・推進側の主な視点2つの視点
環境保全・サーキュラーエコノミー

「環境負荷の極めて高いファッション産業をサーキュラーエコノミーへ転換」

適量生産・リユース促進

「「作っては捨てる」使い捨て消費を脱却し、長く愛着を持つ文化を醸成」

期待される主な効果繊維リサイクル義務化賛成の視点
慎重・検討課題の主な視点2つの視点
衣料費高騰・消費者負担

「回収・リサイクル費用が上乗せされ、低価格で服を買えなくなる家計への打撃」

リサイクル技術の壁・中小打撃

「混紡生地の分離コストが膨大で、義務化に対応できない中小ブランドが淘汰」

主な検討課題・論点衣料価格高騰・中小企業負担への懸念の視点
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