司法・人権施行・新要件に基づく判例蓄積中---

不同意性交等罪の施行と性犯罪厳罰化・撮影罪新設

「暴行・脅迫」要件を撤廃し「同意のない性的行為」を犯罪へ。116年ぶりの明治刑法抜本改正と運用の透明性

施行時期: 2023年7月13日施行(改正刑法・性的姿態撮影処罰法)

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これだけ押さえる!3つのポイント

  • 1
    1907年制定の明治刑法が定めていた「強制性交等罪(旧強姦罪)」を改め、「不同意性交等罪」「不同意わいせつ罪」へと罪名・要件を抜本改正した法律が施行
  • 2
    処罰要件を従来の「暴行・脅迫による抵抗不能」から「アルコール摂取、上下関係、フリーズ(恐怖による硬直)など8つの事由による不同意」へと明確化し、性交同意年齢を13歳から16歳へ引き上げ
  • 3
    被害者の人権救済と被害実態に即した処罰が進む一方、「事後的な不同意の主張」による冤罪懸念や、法的な同意確認の難しさを巡る社会的議論が継続
政策の背景とねらい

従来の刑法第177条(強制性交等罪)は、処罰のために「被害者が抗拒不能(激しく抵抗できない)に陥るほどの暴行や脅迫」を必要としており、恐怖で体が硬直したケースや、上司と部下・指導者と生徒などの地位関係を利用した性加害が無罪になる事例が相次ぎ強い社会的反発を呼びました。フラワーデモなどの当事者運動を受け、政府は2023年に刑法を大改正。「同意のない性的行為は犯罪である」という国際標準(Yes means Yes / No means No)の原則を取り入れ、さらにスマートフォン等による盗撮行為を直接処罰する「性的姿態撮影等処罰法」を新設しました。

4つの主な注目ポイント

ひと目でわかる重要ポイント
歴史的改正
明治以来の法律改正
116年ぶり抜本改正
1907年制定「強制性交等罪(旧強姦罪)」
「暴行・脅迫」から「不同意」への要件転換
同意年齢16歳
性交同意年齢の引き上げ
16歳未満禁止
明治時代に決まった「13歳以上」
中学生等への大人の性的搾取を厳罰化
「撮影罪」新設
盗撮に対する新法創設
性的姿態撮影処罰法
各自治体の迷惑防止条例に依存
アスリートや下着の盗撮・所持を国法で処罰
厳罰化
法定刑の上限
拘禁刑 15年まで
懲役5年以上(旧強制性交罪)
恐怖によるフリーズや上下関係の悪用を処罰

両論の整理(メリットと検討課題)

フラットに両論併記

どちらか一方を正解と決めつけず、どんな意見や論点があるのかを市民目線でまとめました。

期待・推進側の主な視点2つの視点
フリーズ救済・二次被害防止

「激しい抵抗ができなくても、恐怖による硬直や立場を利用した加害を確実に処罰」

子ども保護・児童性搾取根絶

「判断能力が未熟な中学生などを巧みな言葉や地位で誘い込む児童性被害を根絶」

期待される主な効果不同意性交等罪・性犯罪厳罰化の推進メリット
慎重・検討課題の主な視点2つの視点
冤罪リスク・立証の難しさ

「当事者二人の密室で行われる行為において、事後的な「不同意」主張に対する防御が困難」

同意確認の混乱・性教育遅れ

「同意アプリや書面確認などの極端な防衛策が話題になるなど、男女交際の萎縮懸念」

主な検討課題・論点法改正に対する懸念と社会的課題
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