医療・健康認証制度運用中・情報提供拡充へ---

新型出生前診断(NIPT)の認証施設拡大と情報提供

採血だけで染色体疾患を判定。無認証クリニック横行への規制と「命の選別」

施行時期: 出生前検査認証制度等協議会による新基準運用中

3

これだけ押さえる!3つのポイント

  • 1
    母体の血液から胎児の21トリソミー(ダウン症候群)等の染色体異常を調べる「新型出生前診断(NIPT)」の公認認証施設を拡大し、適切な遺伝カウンセリングを提供する制度運用
  • 2
    遺伝カウンセリングを行わずに高額な検査だけを行う「無認証クリニック」の乱立と不正確な情報による妊婦の不安・混乱を防止
  • 3
    検査の普及に伴う「命の選別(陽性判明後の人工妊娠中絶)」への倫理的懸念と、障害を持つ子どもや家族が安心して暮らせる社会保障の充実が課題
政策の背景とねらい

2013年に日本で導入されたNIPT(Non-Invasive Prenatal Testing)は、流産リスクのある羊水検査と異なり母体採血だけで検査できる画期的な技術として急速に広がりました。しかし、日本医学会が定めた厳格な指針(高齢出産等の条件)の枠外で、カウンセリングなしに検査だけを提供する無認証クリニックがネット広告で横行。陽性結果を受けた妊婦が孤立し、パニックのまま中絶を選ぶ事例が問題視されました。2022年より国(厚労省・こども家庭庁)が関与する新たな認証制度がスタートし、一般産婦人科クリニックも連携施設として認める柔軟化と情報提供が進められています。

4つの主な注目ポイント

ひと目でわかる重要ポイント
安心安全
検査の安全性
採血のみ(流産リスク0%)
羊水検査は約0.3%の流産リスク
お腹に針を刺さず母体採血だけで判定
自費高額負担
自費検査の費用
10〜20万円前後
保険適用外(全額自費負担)
高額なため経済格差が生じている
命の選別懸念
陽性確定後の中絶率
約 9割(中絶選択)
長年高い中絶選択率が継続
「命の選別」をめぐる生命倫理論争
認証クリニック拡大
認証施設の拡大
地域の産科クリニックへ拡大
大学病院等ごく一部の大病院に限定
専門医による丁寧なカウンセリング必須

両論の整理(メリットと検討課題)

フラットに両論併記

どちらか一方を正解と決めつけず、どんな意見や論点があるのかを市民目線でまとめました。

期待・推進側の主な視点2つの視点
安全性・早期療育準備

「針をお腹に刺す羊水検査の流産リスク(約0.3%)を回避し、安全に判定」

妊婦支援・悪質排除

「専門医のカウンセリングにより、陽性告知後の絶望や誤解を防止」

期待される主な効果NIPT認証制度と検査のメリット
慎重・検討課題の主な視点2つの視点
命の選別・優生思想懸念

「陽性と診断された妊婦の9割以上が人工妊娠中絶を選択している現実」

高額費用・自費負担

「保険適用外のため富裕層しか受けられず、公費助成の是非をめぐる論争」

主な検討課題・論点NIPT普及が投げかける生命倫理の課題
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