公共工事におけるCO2固定型コンクリート(低炭素コンクリート)優先調達基準
公共工事におけるCO2固定型コンクリート優先調達基準を推進。高炉スラグ置換と排ガスCO2強制固定により、従来のセメント排出を実質ゼロ以下に
これだけ押さえる!3つのポイント
- 1セメント製造時の大量のCO2排出を削減するため、工場排ガス等の二酸化炭素を炭酸塩としてコンクリート内部に永久鉱物化・固定する「CO2固定型コンクリート(CCUコンクリート)」および高炉スラグ微粉末等を大量置換した「低炭素コンクリート」を、国や自治体の公共工事で優先調達することを義務付ける。
- 2グリーン購入法の特定調達品目基準を改定し、防波堤、消波ブロック、道路擁壁、舗装材等のプレキャスト製品から先行指定する。
- 3建築構造物1立米あたり数十kg〜100kg以上のCO2をネガティブエミッション(実質マイナス排出)化し、建設産業のカーボンニュートラルを牽引する。
セメント産業は石灰石の脱炭酸反応と超高温焼成のため、国内製造業で鉄鋼・化学に次ぐ第3位のCO2排出源(国内排出量の約4%)である。インフラ整備が続く限りコンクリート需要は無くならないため、セメント代替材料の利用やCO2の鉱物固定化が不可欠である。日本企業(大成建設、鹿島建設、太平洋セメント等)は世界最先端のCO2固定コンクリート技術(T-eConcrete、CO2-SUICOM等)を有しているが、従来のJIS規格や公共積算基準が天然セメントを前提としていたため、公共工事での普及が進んでいなかった。調達基準の刷新が急務だった。
4つの主な注目ポイント
ひと目でわかる重要ポイント両論の整理(メリットと検討課題)
どちらか一方を正解と決めつけず、どんな意見や論点があるのかを市民目線でまとめました。
「海の消波ブロックにCO2を固めたコンクリートを採用したところ、海水による劣化が非常に少なく、環境アピールと長寿命化を同時に達成できました。」(港湾整備局技術官)
「公共工事の仕様書で指定されたことで、生コン工場としても安心して環境コンクリート専用設備に投資できるようになりました。」(生コンクリート工業組合理事長)
「生コン車で現場に運んで打設するレディーミクストコンクリートへの適用拡大に向け、現場での品質管理基準のさらなる簡素化を望みます。」(ゼネコン土木部長)
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