高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場選定・文献調査拡大
地下300mに数万年埋設する処分場探し。20億円の交付金と玄海町参入、地域分断の深刻化
施行時期: 2000年最終処分法成立・現在第1段階(文献調査)推進中
これだけ押さえる!3つのポイント
- 1原子力発電に伴い発生する使用済み核燃料から出る「高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)」を、地下300m以上の安定した地層に数万年間埋設する最終処分場の選定手続き
- 2北海道の寿都町・神恵内村に続き、2024年に佐賀県玄海町が全国3例目(本州・九州初)となる第1段階「文献調査(最大20億円の交付金)」を受入れ
- 3原発を稼働させ続けるための不可避な国家的責任である一方、地震・火山大国日本における地下処分の地質リスクや、交付金目当てによる過疎自治体の住民分断が激化
日本国内にはすでにガラス固化体換算で約2万6,000本分以上の高レベル放射性廃棄物が存在しており、現在は青森県六ヶ所村や茨城県東海村の施設で一時保管されています。人間に致命的な影響を与える放射能が天然ウラン並みに減衰するまでには約10万年を要するため、2000年に「特定放射性廃棄物最終処分法」が成立し、地下深くの岩盤に閉じ込める地層処分の方針が決定されました。選定は「文献調査(2年・最大20億円)」「概要調査(4年・最大70億円)」「精密調査(14年)」の3段階ですが、20年以上どの自治体も受け入れず漂流。2020年に北海道の2町村、2024年に原発立地町である佐賀県玄海町が文献調査を受入れ、国は全国の首長への直接働きかけを強めています。
4つの主な注目ポイント
ひと目でわかる重要ポイント両論の整理(メリットと検討課題)
どちらか一方を正解と決めつけず、どんな意見や論点があるのかを市民目線でまとめました。
「電気の恩恵を享受してきた現世代が解決すべき倫理的責務であり、将来世代へ先送りできない」
「最大20億円(第2段階でさらに70億円)の交付金で、過疎地のインフラや福祉・教育を再建できる」
「10万年間にわたって地殻変動や地下水流入が起きない安定した地層など日本に存在しない」
「20億円の交付金をエサに過疎地域を一本釣りし、住民同士の人間関係やコミュニティを破壊する」
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