税金・環境2024年度〜完全徴収開始済---

森林環境税の導入(年1,000円住民税上乗せ徴収)

2024年度から国税として個人住民税に上乗せ。花粉症対策や森林保全財源と基金放置問題

施行時期: 2024年度(2024年6月)課税開始済

3

これだけ押さえる!3つのポイント

  • 1
    温室効果ガス削減や災害防止、スギ花粉症対策の財源として、国内に住所がある個人全員から年1,000円を徴収
  • 2
    個人住民税均等割に上乗せされ、市区町村を通じて集められた税金が「森林環境譲与税」として全国の自治体に配分
  • 3
    森林が少ない都市部自治体に人口比率で多額が配分され、使い道がなく基金として数百億円が眠る問題が批判に
政策の背景とねらい

パリ協定に基づく温室効果ガス削減目標の達成や頻発する土砂崩れ等の山地災害防止のため、手入れが行き届かない放置森林を整備する恒久財源として創設されました。東日本大震災の復興増税(年1,000円)終了と入れ替わる形で2024年度から徴収開始されました。

森林環境税(年1,000円)世帯負担・使途診断ナビ

2024年度から住民税均等割に上乗せ。世帯の納税額とお住まいの自治体での使途を可視化

2024年度〜課税開始済

※共働き夫婦の場合は世帯で計2人(年2,000円)

※人口3割・森林面積5割等で配分されます

世帯の年間負担額
2,000円/年
1人年1,000円 × 2人(住民税均等割)
実質手取りへの影響
実質 ±0円
復興特別税(年1000円)終了と入れ替わり
お住まいの自治体での主な使い道
身近な里山保全・危険木伐採・木材利用普及
全国一律国税 → 市区町村へ配分
森林環境税の注目ポイント:都市部の基金眠り問題

配分基準の3割が人口割となっているため、森林の少ない大都市に多額の税金が配分され、使い道が見つからず基金として積み立てられたままになっている問題が国会で指摘されています。これを受け、真に山林整備が必要な過疎・山間部自治体への配分比率を高める見直しが進められています。

4つの主な注目ポイント

ひと目でわかる重要ポイント
年1,000円上乗せ
年間税額(国税)
年 1,000円/人
復興特別住民税(年1,000円)終了
個人住民税均等割に恒久的に上乗せ徴収
約6,000万人
全国の納税義務者数
約6,000万人(住民税納税者)
地方独自の間伐税等のみだった
全国一律国税として約600億円の財源を確保
配分基準
配分基準(譲与税)
面積5割・人口3割(林業就業者2割)
省庁の補助金採択方式だった
森林環境譲与税として全国市区町村へ交付
基金積立問題
都市部の基金積立問題
数百億円が基金に眠る
配分なし
大都市自治体での使途不足と配分基準見直し議論

両論の整理(メリットと検討課題)

フラットに両論併記

どちらか一方を正解と決めつけず、どんな意見や論点があるのかを市民目線でまとめました。

期待・推進側の主な視点2つの視点
山間地の林業従事者・山村自治体

「放置林の間伐や作業路の整備が進み、水源涵養と土砂災害防止の確実な予算がついた」

環境政策担当・脱炭素推進派

「国際公約である森林吸収源対策を安定的に進め、公共施設の木造化需要も喚起できる」

期待される主な効果森林環境税のメリット(環境保全・防災側の論点)
慎重・検討課題の主な視点2つの視点
大都市に暮らす納税者

「手取りが増えるはずだった均等割が同額で据え置かれ、国民に気づかせないステルス増税に感じる」

財政学者・行政監査関係者

「人口割で配分された大都市自治体で数十億円が基金に死蔵されており、真に必要な山村に回っていない」

主な検討課題・論点検討されている課題・懸念点(慎重側の論点)
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