農業・経済法改正成立・施行運用中---

食料・農業・農村基本法改正と食料有事時の増産指示権

25年ぶりの農政憲章大改正。食料危機時の作付け転換指示権と農業者の経営自由の衝突

施行時期: 2024年6月成立・2025年施行(食料供給困難事態対策法と連動)

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これだけ押さえる!3つのポイント

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    1999年の制定以来25年ぶりとなる「食料・農業・農村基本法」の抜本改正が成立し、食料安全保障の抜本強化を国家の基本理念に明記
  • 2
    凶作や有事・輸入停止等により国民への食料供給が著しく不足する危機時、政府が農家や農業法人に対して米や麦、イモ類などの増産・作付け転換を指示できる新法を制定
  • 3
    指示に従わない事業者への過料ペナルティや、価格高騰・生産コスト急増を消費者に転嫁する適正価格形成の仕組み、農家の経営選択の自由の制約が課題
政策の背景とねらい

日本の食料自給率(カロリーベース)は約38%と主要先進国で最低水準にあり、ロシアによるウクライナ侵略や円安、異常気象による国際穀物・化学肥料価格の暴騰により、食料供給の脆弱性が露呈しました。政府は従来の「農業の多面的機能や産業振興」中心の理念から「国民への食料の安定供給(食料安全保障)」を最優先に転換。平時からの食料備蓄・国内生産強化に加え、輸入激減時の「増産指示・出荷命令」を盛り込んだ「食料供給困難事態対策法」を2024年通常国会で成立させました。

4つの主な注目ポイント

ひと目でわかる重要ポイント
輸入依存の危機
食料自給率(カロリー)
約38%(先進国最低)
昭和40年代 約73%から半減
主要穀物や飼料・肥料の大半を輸入
増産指示権
有事の増産指示権
新設(事態対策法)
これまで 自発的要請にとどまる
供給途絶時に米・イモ等の増産を指示
過料ペナルティ
計画未提出の過料
最大20万円以下の過料
これまで 罰則規定なし
農家の経営自由侵害との批判も根強い
適正価格
適正価格形成の法制化
コスト転嫁協議会を創設
安売り競争で肥料高騰分を農家負担
持続可能な再生産価格を小売りへ反映

両論の整理(メリットと検討課題)

フラットに両論併記

どちらか一方を正解と決めつけず、どんな意見や論点があるのかを市民目線でまとめました。

期待・推進側の主な視点2つの視点
食料安全保障・飢餓防止

「輸入途絶の極限状態でも国民への最低限のカロリー供給を国が保障」

コスト転嫁・農業持続性

「海外資源依存を脱却し、再生産可能な価格で農産物が売れる環境を構築」

期待される主な効果基本法改正・食料安保強化の視点
慎重・検討課題の主な視点2つの視点
私権制限・罰則への批判

「自由な作付けを奪い、違反に罰則を科す強権的手法への反発」

食費高騰・家計負担

「コスト転嫁の推進により、スーパーの食品価格が一段と高騰する懸念」

主な検討課題・論点法改正に伴う懸念・慎重論の視点
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