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金融所得課税の強化(「1億円の壁」打破と富裕層適正課税)

年収1億円を超えると所得税負担率が下がる逆転現象を是正。新NISA非課税を守りつつ富裕層課税を見直す議論

施行時期: 税制調査会・国会審議中(2027年度以降検討)

3

これだけ押さえる!3つのポイント

  • 1
    株の売却益や配当所得に一律20.315%で分離課税される現行ルールを見直し、富裕層への税率引き上げ(25%〜30%論議など)を検討
  • 2
    給与等の累進課税(最高45%)との差により、年間所得が1億円を超えると実質税負担率が低下する「1億円の壁」の解消が主眼
  • 3
    一般個人の資産形成(新NISA)枠は完全非課税を維持したまま、年間金融所得が数千万円以上の超富裕層を対象にする案が有力
政策の背景とねらい

所得税は累進課税制度をとっており、給与所得などは最大45%(住民税込み55%)に達しますが、株の売買益や配当は一律20.315%の申告分離課税です。このため超高所得層ほど税負担率が下がる不公平が長年批判されてきました。

金融所得課税(1億円の壁)増税シミュレーター

株式譲渡益・配当所得の年間利益に対する現行税額と見直し案の増税額を比較

新NISAは完全非課税を維持
3,000万円
100万1,000万5,000万1億円2億円
← →金額微調整
← →プラン選択切替
年間税額のシミュレーション結果適用税率 25.0%
7,500,000円 / 年
現行からの増税負担額: +1,405,500 円 / 年
新NISAを使っている一般投資家への影響

新NISA枠(年間最大360万円、生涯1,800万円まで)で得た売却益や配当金には、この増税は一切適用されず完全非課税のままです。増税対象は年間数千万円以上の特定口座取引を行う富裕層に絞られる方針です。

4つの主な注目ポイント

ひと目でわかる重要ポイント
最大30%案
金融所得の新税率検討
25〜30%
これまで一律 20.315%
「1億円の壁」打破に向け段階引き上げ論議
非課税を死守
一般投資家のNISA口座
完全非課税維持
現行のまま非課税枠1,800万円堅持
庶民の資産形成枠は増税対象外を明記
再分配の強化
想定増税税収
数千億円規模 / 年
金融所得の分離課税で税収伸び悩み
富の再分配と社会保障・少子化対策財源へ
市場動向に警戒
市場冷え込みリスク
投資意欲減退懸念
国内外マネーの逃避リスク
「貯蓄から投資へ」に冷や水を浴びせる反対論

両論の整理(メリットと検討課題)

フラットに両論併記

どちらか一方を正解と決めつけず、どんな意見や論点があるのかを市民目線でまとめました。

期待・推進側の主な視点2つの視点
給与天引きに悩む会社員

「給与所得には最大55%もかかるのに金融所得が一律20%なのは不公平。格差是正のために見直すべきだ」

社会保障財源を求める識者

「庶民の資産形成に配慮しつつ、年間金融所得数千万円以上の超富裕層に適正課税すれば巨額の財源になる」

期待される主な効果金融所得課税強化を推進する立場(公平性と財源確保)
慎重・検討課題の主な視点2つの視点
個人投資家

「元本保証がない自己責任のリスクマネーに増税すれば、『貯蓄から投資へ』の流れが完全に止まってしまう」

証券市場関係者

「金融所得増税を口にするだけで株価が急落する。企業の資金調達や日本経済の活力を奪う愚策だ」

主な検討課題・論点金融所得課税強化に慎重・反対する立場(市場冷え込み懸念)
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