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工業・防衛産業新法施行・防衛製造ライン支援中---

防衛産業基盤強化法(装備品製造ラインの国有化と利益率保障)

利益率の低さで相次ぐ防衛撤退を止めよ。製造工場の国有化特例と適正利益率15%保障、装備品輸出支援

施行時期: 2023年6月成立、2023年10月施行

3

これだけ押さえる!3つのポイント

  • 1
    利益率の低さ(数%程度)や開発リスクの高さから、小松製作所(装甲車)や三井E&S(艦艇)など主要企業の防衛事業撤退が100社以上相次いだ危機を受け、「防衛生産基盤強化法」が施行
  • 2
    自衛隊の防衛装備品の継続製造が困難になった場合、国が製造ライン(工場設備)を買い取り、別企業に委託して操業を続ける「国有化特例」を創設
  • 3
    防衛装備品の調達契約における企業の利益率を最大15%(実質二桁)まで引き上げ、サイバーセキュリティ対策や装備移転(海外輸出)を国が財政支援
政策の背景とねらい

日本の防衛産業は、唯一の顧客が防衛省(自衛隊)である『モノプソニー(一社購買)』市場であり、武器輸出三原則による海外展開の制約もあって量産効果が働かず、利益率は民間事業(7〜10%)を大きく下回る2〜3%前後に低迷していました。採算の悪さから住友重機械工業(機関銃)やダイセル(射出座席)など重要部材メーカーの撤退が雪崩を打ち、防衛基盤が崩壊寸前に。防衛力抜本的強化(防衛費GDP比2%)と連動し、防衛産業を『防衛力そのもの』と位置づけて国が手厚く保護・支援する大転換が行われました。

4つの主な注目ポイント

ひと目でわかる重要ポイント
ライン国有化
防衛製造ラインの国有化特例
国による買い取り支援
企業がやめたら製造設備は破棄され調達不能に
事業継続困難な重要ラインを政府保有・民間運営化
利益率15%へ
防衛調達の目標利益率
最大 15%(実質二桁)
実質2〜3%の低利益で赤字ギリギリの操業
適正利益の付与で優秀な技術者・民間参入を誘致
撤退抑止
防衛事業から撤退した企業数
100社超が撤退
小松製作所(装甲車)や三井E&Sなどが撤退
サプライチェーン崩壊を食い止める緊急法制
装備移転基金
装備移転(輸出)支援基金
仕様変更を国が助成
防衛装備の輸出は原則全面禁止だった
量産効果で調達コストを引き下げ防衛基盤を強化

両論の整理(メリットと検討課題)

フラットに両論併記

どちらか一方を正解と決めつけず、どんな意見や論点があるのかを市民目線でまとめました。

期待・推進側の主な視点2つの視点
防衛装備品メーカーの技術部長

「防衛装備移転の緩和や生産基盤支援により、撤退が続いていた国内防衛サプライチェーンを再構築できる」

精密機械加工の職人

「国の国有化オプションや利益率改善策により、特殊技能と高度な品質管理能力を持つ下請け網の廃業を防げる」

期待される主な効果防衛産業基盤強化を支持する立場(抑止力の維持・技術自立・有事補給)
慎重・検討課題の主な視点2つの視点
平和運動団体の代表

「武器輸出の緩和や軍需産業の優遇は平和憲法の精神を形骸化させ、地域の緊張を高める死の商人化につながる」

行政刷新の監視委員

「撤退企業工場の国有化措置はモラルハザードを生み、競争原理が働かない非効率な軍需財政の肥大化を招く」

主な検討課題・論点防衛産業国有化や利益保障への批判・懸念(軍産複合体・平和主義の変質)
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